ぬか床千束 下田敏子(しもだとしこ)

ぬか床とともに47年!

母から娘、そのまた娘へと受け継がれ守られた ”ぬか床”。
でも、今、こんな百年度子は日本中探しても数十件あるやなしや…。

ぬか漬けや、ぬかみそ煮は、私にとってはまさに ”おふくろの味” そのもの!
どうしても伝え続けてゆかねば、食べ続けてゆかねば、と、ずっと思っています。
この危機的、日本の誇れる発酵食 ”ぬか床” を家庭から無くしてしまうのは、あまりにも悲しいことです。

昔のように大きな樽で、味噌部屋や床下で保管するのはとても出来ない住環境。
衣食住すべてが変化し、形を変えてしまった中、どうしたら、各家庭で作られたカラフルな季節の旬の野菜たちが食卓に供されるのか、ずっと考えています。

夏の暑い時は、冷蔵庫の野菜室でもOKですよ。
しかもタッパーを使ってコンパクトにやられてもいいですよ。
あまり混ぜずに子育てと一緒で ”ほったらかし” にしてもいいですよ。
きっとその方が自分で考え発酵し、力を発揮して、いい子に育ちますよ。
と、語りかけています。

日々、悩み多き来店者、電話でのご質問にも応じ、”ぬか床110番” ”ぬか床ドクター” と言われ、一緒にどうしたら良いかを考えています。

一度カルテが出来れば、嫁に行った娘のように不良になったら、また躾をし直して再出発。
そんな気持ちでお伝えしています。

どんなことでも気軽にご質問ください。
私も母から譲りうけて5年くらいは失敗の連続でした。
やっと20年くらい経ってから治療が出来るようになったんですから。

先人たちの智恵が…思いが…ギュッと詰まった発酵食 ”ぬか床”。
今は見たことも触ったこともない人たちが大多数です。
でも。でも。食べれば分かります。

「おいしい!また食べたい!」
そんな気持ちになればしめたものです。
いつでもなんでもご相談に応じます。

”継続は力なり”
ぬか床のある暮らしを始めてみませんか。


下田敏子(しもだとしこ)

1949年 福岡市生まれ
短大卒業後、損害保険会社に勤務。
のち、中村調理師製菓専門学校にて調理師免許取得。
京都十二段屋に勤めたのち、25歳にて結婚。2児の母となる。

27歳のとき、飲食部"千束"をスタート。
製造部"千束"を40歳頃よりはじめ、限定商品を全国通販にて送り出す。

現在、年間数回の講習会依頼を受けながら、テレビ・雑誌等に多数出演する。
スローフードが脚光を浴びる中で、発酵食としての伝統的"ぬか床"にこだわり、後世に継承していくため、情熱を注ぐ。

ぬか床千束 下田敏子(しもだとしこ)